ハリネズミ好きですか?
背中は針まみれ。体の割に細くて短いあし。しっぽも短い。怒ると針を立て「フシュッー!」っていかくする。
そんなハリネズミ最近すごく流行っていて人気がありますよね。
飼ってみたいけど、大変、むずかしいの?って思っている人、多いと思います。
そんなあなたに、実際に2匹のハリネズミと2年暮らして感じたことを教えます。
書いてあること
ハリネズミはどんな生き物?
ハリネズミの生態
現在、世界には約14種類のハリネズミがいて、日本で飼えるのは「ヨツユビハリネズミ」だけです。
(別命 ピグミーヘッジホッグ)
ネズミの名前が付いているけど、「げっ歯目」ではなく「食虫目」という虫などを食べるモグラの仲間に分けられていました。
しかし、最近では「ハリネズミ目」に分けられています。
英名 Four‐toed hadgehog
分類 ハリネズミ目
ハリネズミ属
ハリネズミ亜科
ヨツユビハリネズミ
げっ歯目の特徴である前歯が伸びることもありませんし、食べるものもまったくちがいます。
我が家ではハムスターも飼っていたのですが、ためしにハムスターの大好物のヒマワリの種をハリネズミにあげてみたけど、まったく食べませんでした。
ヨツユビハリネズミは、アフリカの乾燥した草原がある地域で暮らしています。
岩の下や木の根っこなど、隠れれる場所に巣を作ります。夜行性なので、夜になるとエサを探しに活発に歩きまわります。時には、秒速1.8mという速さで走ることができます。(人が普通に歩く速さが、秒速1.25m)
野生のハリネズミは主に、昆虫やミミズ、小動物、果物を食べます。
ハリネズミのからだの特徴
ハリネズミは、頭からお尻までの背中皮膚が見えないほどの針でおおわれています。針の数は約5000~7000本はえている言われています。
生まれたてのハリネズミには、針が無く成長していくうちに硬くなっていきます。また定期的に針も抜け落ちて新しくはえてきます。
背中以外の、顔、お腹、足、しっぽ、には針がなく柔らかい毛がはえています。
大きさ 18~22㎝
体重 300~500g
目 視力は弱く、色の区別もできないので白黒の世界。
耳 よく聞こえる。視力が弱い代わりに、音に敏感。
足 前あしの指は5本。後ろあしの指は4本。
ヨツユビハリネズミの名前が付いたのはこの後ろあしの指が4本からついたといわれている。
歯 全部で36本。昆虫などを捕まえやすいように鋭い歯をもっている。
ハリネズミは、危険を感じて警戒すると体を丸め背中の針を立て、柔らかいお腹や顔をまもります。
ハリネズミを飼う前に確認しておくこと
ハリネズミは警戒心が強い動物なので、なかなかなつきません。まれにさわったり、抱っこしても針をあまり立てない子もいます。
とにかくハリネズミはマイペース。
「なつく」という表現より、ハリネズミが飼い主に、「なれる」といったほうがいいです。
我が家のハリネズミは、1匹はほぼマイペースで慎重派。
触ろうと手を近づけただけで、針を立てて「フシュッー!」といかく。ご飯を食べおわったら秒速1.8mで寝床へ帰っていきます。
もう1匹は、「なれて」います。
触ってもほとんど針を立てないし、ご飯のあとも前あしでお手のようにお代わりをします。
このように、1匹1匹性格もちがいます。
夜行性なので日中はほとんどねています。飼い主が起きてる間はあまり動く姿は見れません。
そして真夜中にゴソゴソ動き回ります。回し車の音や、エサのトレーをガタガタを動かしたりするので、意外とうるさいです。
私はハリネズミが居る隣の部屋で寝ていますが、たまに夜中にハリネズミの物音で目が覚めることもあります。ワンルームでハリネズミと暮らす場合注意が必要です。
暑さ・寒さ対策のために24時間エアコンつけっぱなしや24時間ペットヒータつけっぱなしと電気代もかなりかかります。
一番大切なことが、ハリネズミも生きているのでケガや、病気にもなります。そんなハリネズミを診察してくれる頼れる病院を探しておく必要があります。
あなたが、とても小さな命ですが、責任をもって最後まで世話をしていくことがたいせつです。
冬眠・夏眠してしまう
ハリネズミを飼ってみてかんじたことは、温度管理が一番大変でした。
温度管理をいい加減にしてしまうと、ハリネズミは冬眠・夏眠してしまいます。
初めて冬を迎えた時に夜間暖房が弱く冬眠寸前でした。ハリネズミは丸まっていて、お腹を触ると冷たくなっていて元気がなかったのをよく覚えています。
とにかく温めてあげないといけないので寝床から出してホットカーペットの上に置き、さらにタオルをかけホッカイロも使ってあたためました。
その後30分ぐらいしたら体温が上がったのか、食欲も戻り何事もなかったようにゲージに入れると走って寝床にもどりました。
それからは寝床を断熱材で囲ったりして温度に気をつかうよになりました。
冬眠、夏眠はハリネズミに大きな負担がかかります。ひどい時には内臓に障害が出てしまい、長生きできなくなることもあります。
夏眠の症状・対処法
夏眠は人間でいう熱中症です。ケージ内の温度が28℃以上になると体温調節機能がうまく働かなくなり、熱中症になってしまいます。
症状は、体温が高く呼吸がはやくなります。人間と同じでひどいとけいれんを起こし、しんでしまうこともあります。
夏眠の症状がでてしまったらすぐに涼しい場所に移動させ、冷たい濡れタオルを直接当てない様に体を包んでひやします。冷やし過ぎには注意がひつようです。
冬眠の症状・対処法
冬眠は人間でいう低体温症です。ケージの温度20℃以下で元気がなく、おなかが冷たくなって丸まってうごかなくなります。
冬眠の症状がでてしまったらすぐに体温を上げてあげるため、ペットヒータの上に置きタオルや、フリースで包んであげます。ただし急激に体温を上げるのはよくないのでストーブや、ドライヤーの使用はやめましょう。
ハリネズミのごはん
ハリネズミ専用フード
いろいろなハリネズミ専用のフードが販売されています。
多くの種類があり、またハリネズミ自体が偏食ため、飽きてしまうと今まで食べていたエサも食べなくなってしまうのでいろいろ試す必要があります。
ハリネズミのおやつ
基本は専用のフードだけでもいいのですが、ハリネズミも時にはおやつもあげてもよろこんで食べるハリネズミもいます。
チーズ風味とイチゴ風味。
ペースト状になっていて、直接あたえれる。
おいしく味付けした乾燥昆虫。
まだまだ、たくさんの種類があるので試してください。
まとめ
ハリネズミ飼いたいなぁと思って悩んでいるあなた。
犬や猫のように、ほとんどなつくことがないですけれど、たまに寝床から出てきて動く姿は、見ているだけでも癒されます。
①温度管理が大変
②夜行性のため、夜騒がしい。
③「なつく」より「なれる」
この3つが大したことではない。
と思える方はきっとハリネズミと仲良くなれるとおもいます。
多分。