ソルティガといえばステラと並んでオフショアアングラーから絶大な人気を誇るリールです。そのソルティガが前モデルの15ソルティガから5年を経て、20ソルティガとして前作から進化して登場。
書いてあること
20ソルティガ発売決定。
前作の15ソルティガは10ソルティガからのマイナーチェンジで、今回の20ソルティガはマイナーチェンジではなく10ソルティガから10年ぶりのフルモデルチェンジです。
横浜、大阪のフィッシングショーでの一般公開も終わり
すでに予約も開始されていますが、発売予定は2月でしたが、3月になりそうです。
店頭にも並んでいますね。
20ソルティガが15ソルティガより進化
モノコックボディ
15ソルティガはのフレームは、ボディとボディカバーのパーツで構成されていて、この2つの部品を4つのビスで固定されていました。
その為、2つのパーツにはビス穴と、そのビス穴に強度を持たせるために補強が入れられています。
そして、このビス穴と補強のためにボディ内部のスペースを有効に使うことができませんでした。
しかし、20ソルティガはモノコックボディの採用によって、エンジンプレートと呼ばれる蓋をねじ込んで固定することで、より剛性がアップし捻じれなどに強くなった。
ポイント
モノコックボディは、エンジンプレートとの接合をねじ込む構造になっていて、ネジ山同士が面で接触しあうので、ボディとエンジンプレートが一体になる。従来の構造では線接触なので、強度と防水性ではモノコックボディにおとる。
大口径ギヤ
15ソルティガのギヤと比べ、モノコックボディ採用によりボディ内のスペースが広くなったおかげで、外径を約12%大きく、厚みを55%大きく変更された、大口径ギヤを使うことができるようになった。
ギヤを大きく肉厚にすることでギヤの歯も大きくなり、それにともないギヤの強度が上がり大きな負荷にも耐えれるようになった。
このギヤ「曲がり歯かさ歯」に該当すると思います。
ポイント
ギアが曲線状になっていて、ギア同士が螺旋・渦巻きのように絡み合うので、音が静かで振動も少ないので、回転がスムーズになる。
その為ギア本体にかかる負担も少なくなる。
トルクを掛けたときに、ギアとギアが滑らないので力の伝達効率が高い。
注目したいのがギアの形状です。
15ソルティガより20ソルティガのほうがより大きく面積が大きく、歯の形状もきれいな螺旋状に変更されています。
面積が大きく、螺旋状になれば、より強い力にも耐えられるし、回転フィーリングも向上します。
どんなにギアよくても、ボディになじれやたわみが起こると、ギア同士の噛み合わせが緩んでしまいギアにダメージを与えてしまいますが、20ソルティガは強靭なモノコックボディとの相乗効果でより高い耐久性を実現。
結果として、高トルクが掛かるような大物とのやり取りでも、安心してファイトができるということです。
LC-ABS(ロングキャストABS)
キャスティングゲームで重要なのは、飛距離とライントラブルがないことです。
ナブラ撃ちでは、ルアーを届かせることが最大のポイント。
しかし、船を近づけすぎるとナブラが沈んでしまうので、沈まないギリギリのところまでしか船を寄せることができない。
そんな状況では、飛距離が出せればナブラまで届き、ヒット率もあがる。
また、誘い出しにおいても、飛距離がでるということは、飛ばした分だけ魚にルアーを見せる、アピールすることができるのです。
そして、ナブラ撃ち・誘い出しどちらにも共通して言えるが、ライントラブルがおきないことも重要です。
ライントラブルは時間のロスだけではなく、魚がヒットするチャンスをも逃してしまうのです。
この飛距離が出て、ライントラブルを最小限に抑えることを可能にしたのが、20ソルティガの「LC-ABS」。
スプールエッジが2段のテーパーになっていて、この2段テーパーにより、飛距離を犠牲にすることなく、適度にブレーキを掛けれるので、ライントラブルを減少させることが可能になった。
また、キャスト時のラインの放出幅を小さく抑えられ、ロッドのブランクにもほとんど当たらないので、エアノットなどのトラブルを軽減できるようになった。
ラインの放出幅がおさえられいて、スムーズに出ていくことは、ジギングでのフォールスピードのアップにつながります。
大げさに言うと、今まで使っていたジグよりも20ソルティガを使うと軽い(小さい)ジグでも、素早くフォールさせることが可能になります。
新世代ドラグシステム
15ソルティガのドラッグワッシャーが6枚に対し、20ソルティガは倍以上の14枚に増加。
ドラグワッシャーの枚数を多くすることで、ワッシャーの接触面積を増やして耐久性を上げることができました。
また、ドラグ機構から樹脂パーツを排除したドラグノブを採用。
ドラグノブも大型化され、従来の1.5倍。操作性はもちろんのこと、大型化により高い放熱性。
このドラグノブ「アルミラジエーションドラグノブ」といい、樹脂パーツを使っておらずアルミ製のため、ドラグ内部から出た熱ををドラグノブを介して外へ放出することができるようになった。
熱がスプール内にこもらないということは、ドラッグワッシャーの焼き付きを少なく抑えるだけではなく、スプールに巻かれているラインがドラグから出る熱により劣化するのも防いでくれます。
ポイント
軽い=鉄や銅の約1/3なので、部品を大きくしても重量が増えるのを抑えられる。
高い熱伝導率=熱伝導率とは熱の移動しやすさのこと。
鉄・90 炭素・100~250 真鍮・106 アルミ・236
伝導率が高いということは熱を放熱する力も高い。
またドラグサウンドも、ラインが引き出されていることを伝えてくれるビッグサウンド。
まるで整備工具のラチェットや自転車のペダルを逆回転させたような「カチカチ」や、「カタカタ」みたいなカッコいいサウンドです。
まとめ
前作までのソルティガもいいリールでしたが、そのソルティガの上をいくのが20ソルティガ。
私みたいな月に数回しか釣りに行けない釣り人にとっては、魚を掛けて、必ず釣り上げたいものです。
それが大物であればなおさら。
ライントラブルや、ドラグの不具合によるラインブレイクでビッグチャンスをみすみす逃したくないです。
そんな不安をかき消してくれるのが20ソルティガのモノコックボディに大口径ギヤ、新世代ドラグシステム。