魚を釣ってみたい。
でも何からはじめたらいいかわからない。
どんな道具が必要・・・、エサはなに・・・
釣りのこと何も知らなくてもだいじょうぶ。
今回釣りが初めての方に基本となる道具の名前や役割について、できるだけ詳しく説明したいとおもいます。
特に道具の役割や選び方は、川も海も同じなので、しっかり覚えておくことで魚を釣るチャンスが増えると思います。
書いてあること
これだけあれば釣りができる
竿、仕掛け、エサ
仕掛けとは竿とエサ以外の、糸やウキ、ハリこと。釣る魚や釣り方によって仕掛けはかわってくる。
この3つがあれば誰でも釣りをはじめることができます。
それぞれに種類があるので説明していきます。
1、釣り竿
釣り竿はガイドの有り無しで2つにわけられる。
竿の先に糸をむすんで釣りをするのべ竿。
竿に糸を通すガイド(リング)が付いたガイド竿。リールが必要
のべ竿
長さ
のべ竿のほとんどが、使うときに伸ばし、使わない時は縮めてしまえる造りになっています。
長さは90㎝~5.4㎡が一般的。
5.4㎡より長い竿もあり、アユ釣りの竿は10㎡を超えるものもあるよ。
小学校の低学年位までなら2m位、大人であれば3mくらいが扱いやすいです。
ただし釣る場所や、使う人に合わせて長さを選ぶようにしましょう。
川幅か10mのところで、2mの竿だと奥に魚がいたときに短すぎて魚の居るところにエサを投入できないですよね。
調子
調子とは、魚がかかった時の竿の曲がり方(ベンディング・カーブ)のことで
先調子と胴調子、中調子があります。
先調子
先調子は穂先(竿さき)あたりがよく曲がります。
竿や仕掛けのコントロールがしやすい。
胴調子
胴調子は竿の真ん中あたりがよく曲がります。
竿のコントロールは先調子の比べて難しいですが、魚の動きに対応しやすく、魚をバラシにくいです。
バラシ、バラすとは、ハリに掛かった魚がハリから外れてしまう事
中調子
中調子は先調子と胴調子の中間で、一般的な調子です。
2つのいいところをバランスよく持ったさおです。
硬さ
竿の硬さも種類があります。
硬さは、
中硬調
中硬硬(硬中硬)
硬調
硬硬調(硬調)
硬いほどパワーがあり、大物の引きに耐えることが出来ますが、細い糸を使うと切れやすいです。
柔らかいと、パワーがない代わりに細い糸いの仕掛けが使えます。
硬さや長さは、釣る魚・釣る場所で変えていく。初心者は中調子の中硬調か硬調で3㎡くらいがオススメ。
ガイド竿
ガイド竿はリールとセットで使う竿で、グリップにリールを取り付けるリールシート、竿の途中に糸を通すガイドがついています。
ガイド竿
ちょい投げ竿
やや太く硬めで、長さは1.8mくらいの振り出しのコンパクトロッドが使いやすい。
サビキ竿
比較的細く、柔らかい振り出し竿。
サビキ専用の竿はあまりなく、磯竿をつかいます。
長さは3.6m位が使いやすい。
ルアーロッド
振り出し竿や、継ぎ竿、1本竿があります。
ブラックバス専用のバスロッドや、エギでイカを釣るエギングロッドのように釣る魚に合わせていくつのも種類があります。
ルアーロッドにも硬さの種類があります。理由は使うルアーの重さによって設計されています。
軽いルアーを使うロッドは、パワーが小さく、重たいルアーを使うロッドはパワーが大きくなります。
硬い(パワーの大きい)ロッドで軽いルアーを投げても、うまく飛ばず、
逆に柔らかい(パワーの小さい)ロッドで、重たいルアーを投げるとロッドが折れなどのトラブルにまりなす。
硬さの表示は
UL(ウルトラライト)
L(ライト)
ML(ミディアムライト)
M(ミディアム)
MH(ミディアムヘビー)
H(ヘビー)
XH(エクストラヘビー)
竿の構造
一本竿
一本でできた竿。マスの釣り堀で竹の貸竿でみかけます。
ルアーロッドにもあり、ワンピースロッドという。
振り出し竿
使うときは伸ばして、使わない時は縮めてしまうことが出来る竿。長い竿も短くしまえるのが特徴。
継ぎ竿
1本の竿を何本かに分割されていて、使うときにつなぎ合わせると1本の竿になる。
2本継ぎが多いです。
ルアーロッドでは、2本継ぎをツーピースロッド、3本継ぎをスリーピースロッドという。
釣り竿はたくさんの種類があり、どれがいいのかホントに迷いますよね。
標準より長い竿が使いやすい人や、逆に短い竿のほうが使いやすい人があるので、自分に合った竿が見つかるとより釣りが面白くなりますよ。
2.釣りの仕掛け
1本の糸にウキやオモリ、ハリが付いているのではなく、道糸にウキとオモリを付けて、さらに道糸より細い糸のハリスにハリを付けて使います。
仕掛けは釣りをするのにとっても重要なものです。
そのため名前だけではなく役割や特徴を知っておきましょう。
役割や特徴を間違えてしまうと、狙った魚を釣るのが難しくなってしまいます。
最悪の場合全く釣れない「ボウズ」ということもあり得ます。
道糸(みちいと)
竿に付けるメインの糸のことで、竿より10㎝位短いか、同じくらいの長さに調整します。
リールに100ⅿや200ⅿも巻かれている糸も同じ道糸です。
細い糸から太い糸があり、数字が大きいほど太い糸になります。
種類は材質の違いによる、ナイロンライン・フロロカーボンライン・PEラインの3種類です。
素材が違うのでそれぞれに、長所短所があります。
初心者はナイロンラインが一番使いやすいです。店でリールに糸が巻かれた状態で売っているものも、ほとんどナイロンラインです。
ハリス
ハリスは道糸の先に結んでおく糸のことです。
基本は道糸より細い糸をつかい、ハリスの先にハリをむすびます。
ハリスも道糸と同じように 細い糸から太い糸があり、数字が大きいほど太い糸になります。
種類は材質の違いによる、ナイロンライン・フロロカーボンライン ・PEラインがあります。
ウキ
魚からのアタリを確認する目印で、魚が泳いでいる一定の深さ(タナ)にエサを漂わせる役割がある。
アタリとは、魚がエサをつついたり、エサをくわえハリに掛かったとき糸や竿に伝わってくる魚からの反応や振動 。
道糸に固定して使う固定ウキと、道糸に固定しないで上下に動くウキがあり、さらにウキの形も大きく分けて、玉ウキと棒ウキがあります。
ウキとオモリはセットで使います。
ウキには浮力があるのでオモリによって浮力を調整して、ウキの浮力とオモリの重さが釣り合った状態にしてあげる必要があります。
ウキの浮力より小さい(軽い)オモリを付けると、エサを一定のタナに保つことは出来ますが、魚からのわずかな当たりが、ウキの浮力に消されてしまい、魚を釣ることができなくなります。
逆に、ウキの浮力より大きい(重たい)おもりを付けると、エサの付いた仕掛けはどんどん沈んで行ってしまい、ウキが水中へと消えてしまいます。
そしてエサも一定のタナも保つことができません。
釣り方によっては、ウキを使わない釣りもあります。
オモリ
エサを付けたハリを狙った深さに沈める役割と、狙ったポイントに投入するやくわりがあります。
重さや形もイロイロな種類があります。
ガン玉は、カミツブシとも呼ばれ丸い鉛でできていて、真ん中に割れ目がある。
この割れ目に糸を挟んでつぶすと固定ができます。
ナス型オモリは、ナスの形をしたオモリで、サビキ釣りや胴付き釣り、ぶっこみ釣り(投げ釣りみたいなもの)仕掛けの一番下に付けてつかいます。
テンビンは投げ釣りに使うオモリで、仕掛けを遠くへ飛ばし仕掛けが絡みにくくするためのおもりです。
数字が大きくなると重くなります。
ハリ
ハリは魚釣りで重要なアイテムです。
なぜかというと、いくら魚がエサを食べてもハリがなければ魚を釣ることが出来ません。
狙った魚に合わせハリの大きさや形を変える必要があります。
ウキ釣りでは主に針は1本ですが、サビキ釣りでは、5本とか6本のハリをつけます。
ハリとハリスが結ばれているセットが市販されているので、釣る魚の大きさにあったサイズの針を選びましょう。
エサ
釣りたい魚にあったエサを選ぶことが一番じゅうよになってきます。
川でも海でも、最初は気持ち悪いかしれませんが、虫エサは魚がよく釣れます。
どの虫エサも毒を持っているとか、触ってもケガをすることはないのでとにかく慣れましょう。
それでもダメという方は、活きエサ以外のエサもあるのでそちらをつかいましょう。
川釣りのエサ
川や池の釣りのエサは主に、虫エサのミミズ・アカムシ・サシ・人工エサ。
アカムシやサシを知らない人も多いと思いますが、身近な虫ですよ。
ミミズは知っていると思いますが、釣りエサではシマミミズとドバミミズがあり、シマミミズは細く、ドバミミズは太く大きいのでウナギなどの大物釣りでつかいます。
対象魚:イワナ、ヤマメ、アマゴ、ニジマス、ウグイ、コイ、フナ、ナマズ、ブラックバス、ブルーギル
アカムシはユスリカの幼虫で、小さい魚を釣るのに向いています。
対象魚:タナゴ、コブナ、ワカサギ、手長エビ、クチボソ
サシはハエの幼虫で、「ウジ虫」のことです。
白サシと紅サシがあり、白サシはそのままで、紅サシは食紅で色付したものです。
対象魚:ヤマメ、ニジマス、ウグイ、オイカワ、ワカサギ
虫エサが苦手という方は、人工エサや練りエサがあるのでそちらを使いましょう。
チューブに入ったものや、つぶ状になったものがあります。
海釣りのエサ
海釣りのエサは主に、エビエサのオキアミ、虫エサの石ゴカイ・青イソメ
オキアミはプランクトンの仲間で、いろいろな魚が狙える万能なエサですし、虫エサが苦手な人向けです。
生の状態と、ボイル(茹でられたもの)と冷凍されたものがあります。
ハリに付けて使う付けエサと、魚を集めるために撒く撒き餌として使うことが出来るエサです。
対象魚:アジ、サバ、カサゴ、真鯛、黒鯛、カサゴなど。
石ゴカイはミミズとムカデの中間みたいな虫エサで、万能えさです。
キスや、ハゼなどのように、小さい魚を狙うのに向いています。
1匹まるっとハリに刺して使ったり、切って使ったりします。
対象魚:キス、ハゼ、カレイ、メバル、カサゴ、手長エビなど。
青イソメ
石ゴカイより少し太くて大きい虫エサです。
表側(背中側)が、青っぽい色をしているので青イソメと呼ばれています。
頭に牙があるので噛まれることがあります。
噛まれるというよりは、2本の牙で挟まれる感じかな。
噛まれてもたいして痛くはないですが、大きい青イソメは少しチクッてします。
毒は無いので心配しなくで大丈夫ですよ。
頭をつかんでしまうか、切ってしまえば噛まれることはありません。
石ゴカイのように1匹で使ったり、2,3匹を使った総掛けや、切ってつかいます。
対象魚:スズキ、黒鯛、メバル、カサゴ、カレイなど。
川釣りのエサと同じように、虫エサが苦手という人は、オキアミや人工エサを使ってみましょう。
虫エサを触るのが嫌だけど、使ってみたい人は虫エサを挟む道具があるので活用するのもいいと思います。
基本を忘れずに
誰でも最初は初心者です。
今は100円均一でも2m位のノベ竿に仕掛けが付いた物が売られているので、試しにやってみようというなら十分だとおもいます。
竿やリールを持っている人は釣り具さんに行けば完全仕掛けという竿に付けるだけ、リールに糸が巻かれていればその糸に付けるだけの物が売られているので、それらを買ってみましょう。
後はエサを用意すればとりあえず500円位で釣りができます。
釣る場所は近所の池や用水路でも、魚の姿が見えれば釣れる可能性があります。
まずは小さな魚でもいいので、魚を釣ってみましょう。
魚がハリに掛かり、竿に伝わってくる魚の反応は病みつきなりますよ。
もし魚が居るのに釣れなかったら、何がいけなかったのか、次回は釣れるようにこの記事を思い出して、イロイロ工夫してみましょう。